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郷仙太郎『小説・後藤新平』
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    JUGEMテーマ:読書
     震災以来、なにかと引き合いに出される後藤新平。正直言ってよく知らなかったので2日間で一気に読んでみた。作者の実名は青山やすし氏。元東京副知事で都市計画に詳しい都のプロパーである。書かれたのは1997年で副知事就任前であるから、激務をこなしながらの執筆活動であろうから、そのパワーに驚かされる。ちょうどその頃、公約の一つに『環都論』というのを上げていて、都市計画について調べているうちに、都の都市計画について青山氏のレクチャーを受ける機会があったことを覚えている。
     まさに奇縁であるが、氏が名東京市長であり、都市計画の生みの親といってもよい後藤を書きたかった理由はよく理解できた。
     この本を読んでみて今後藤から学ぶべきは、単に震災復興に留まらない。私がむしろ感銘を受けたのは政党との距離感である。国家百年の計を考えずに党利党略ばかりを追い求め、短命政権が繰り返されていた様は、今日とまったく変わりがない。後藤没後、昭和恐慌から軍部の台頭、第二次世界大戦へと突き進んだことを考えると、後藤のように純粋に国益のことを考え、公務に邁進する人物が政界、官界、財界それぞれに必要である。今、政党政治の研究プロジェクトを慶應の曽根先生と進めているが、やはりこの目線で政治を考えなければいけないと改めて思わされた一冊であった。
    posted by: kuro | Tの書斎 | 23:11 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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