
JUGEMテーマ:
読書 11月27日の塾員会総会(兼野田首相誕生祝賀)にて、政経研究所長からいただいた本書を読了した。本書は、第31期生、第32期生向けに行なわれた政経塾での講義録である。
屋山氏の考えは、ほぼ私の思想信条に近い。
・歴史、伝統、文化を大切にする
・国内保護政策よりグローバル化の荒波を積極的に受け入れる
・日本人としての国籍を重視
・政党要件の明確化
・脱官僚政治&公務員制度改革
・原子力技術の必要性
これらはすべてに同意するのであるが、難しいのはこれらをインテグレートした政策が果たして可能であるのか、国民の多数に受け入れられるだけの説得力をもつのかである(それが現在の私のメインテーマであるが。。。)
一方、私自身がストンと腑に落ちないのは2大政党制である。政権交代を可能にするためという大義名分は理解できるのであるが、既にそれがなしえた今、次は本当に日本社会の主要な価値観を反映した政党のありかたを模索すべきフェーズに移行すべきなのではないか。多様な価値観を受け入れ、二項対立より混沌としたあいまいさの中にバランスを保つ日本社会においては、政党は3〜5くらいに分かれるのが自然ではないかと思うのである。その分解軸が提示され、安定した複数政党が出現するまで、あと10年はかかるのかと思う。そのために、少しでも貢献ができればというのが率直な気持ちである。