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猪瀬直樹『昭和16年夏の敗戦 』(中公文庫)2012-04
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    JUGEMテーマ:読書
     昨年末に政治のシンポジウムを開催した時に、ゲストとしてお招きした石破茂氏が、是非読むべきだと薦めてくださったのがこの本である。昭和16年に若手の優秀な官僚などを集めて総力戦の研究をさせ、日本が負けるとの知見を得たにもかかわらず、戦争へと突入していったのはなぜか?その答えは本書には書いておらず、読者に考えさせる問題提起の一冊であると言える。
     日本人は兎角、客観的なデータに基づく結論を、根拠のない精神論に依拠して過小評価し、いつまでも神風が吹くのをひたすら祈る世界観がある。そして完膚なきまでに叩きのめされ、一時反省し、覚醒するが、再び同じ思考パタンに陥ってしまう。
     現在の膨大な国の借金がハイパーインフレを起こす可能性は潜在的に 高まっていることは、経済学者の誰もが指摘しているが、それでも「なんとかなる」、少子高齢化が進み国の成長が期待できないことも自明なのであるが、それでも「なんとかなる」、原発が稼動ゼロとなり電力需給が逼迫しても節電を本気になってやれば「なんとかなる」、、、やはり同じ思考パタンに陥ってはいまいか?否、当時の方が戦略的な対策を練るために首相官邸直下にそうしたシミュレーションを行なう組織を設立しえただけ、政治的には優れていたといえる。現在の政治は、先ほどの3つの課題に関して国民の信頼に足るシミュレーションすら示していないのだから。これだけコンピュータの発達した現代においてすらである。



    posted by: kuro | Tの書斎 | 23:06 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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